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10月, 2019の投稿を表示しています

総合技術監理部門 二次試験合否発表

今日10月29日に合否発表がありました。 結果は”合格!”で、今だに何だか信じられない気持ちです。昨年に続いての一発合格で、「試験の神様」にでも取りつかれてしまったのかなとも感じます。 前にも書いた通り、択一式問題の正答率は僅かですが60%に満たず、記述式問題でどれぐらい取れたかだったのですが、総合技術監理の視点で書くのが非常に難しい問題でした。間違いなく行は埋めましたが、 総監の答案としてはやばいだろうと思っていたので、うれしい誤算です。 勉強した時間で言えば、化学部門を受けたときの30~40%と言うのが正直なところです。しかも、今回は外部セミナーを受けずに全部独学で勉強しました。記述式問題の過去問を解き始めた時点では正答率40%弱だったのが、本番において60%に近づけられたのは、運の良さと独学で勉強した教材が結果的に良かったのかなと思います。 また 、記述式問題で60%以上取れたのは、自分自身の経験に基づく言わば「引き出し」の多さかなと、今になって思います。但し、いずれにしろトータルで見ると60%ギリギリでの合格だろうと思いますので、相当気合を入れて口頭試験の準備をしないと、コテンパテンにやられてしまうだろうと考えます。昨年を思い出し、再び戦闘モードに持っていく覚悟です。

2019.9.24~25 第2回粉砕分科会(台湾)

1日目(9/24) 台湾大学構内にある「応用力学館」で開催されました。 主催は、日本の粉体技術協会と台湾セラミックス学会ですが、実質的には大阪大学の内藤先生と台湾大学の段先生の長年にわたるご交流の中でお二人が中心になって催されたシンポジウムです。 大阪大学接合化学研究所の内藤先生は、セラミックス製造工程のプロセス条件と中間製品あるいは最終製品との品質特性との影響に関し、特に夏場と冬場で湿度が異なることによって異なることを紹介されていました。村田製作所とかなり密に協力し、工程データの解析に協力されているようです。 台湾大学の段先生は、硫酸カルシウムを用いた自己修復型セラミックスについて紹介されていました。その中で、極微量のシリカを添加することで硫酸カルシウムの強度などの特性が向上することを示され興味深い内容でした。 企業の方からの発表は、最新の微粉砕装置の紹介と、粉体挙動シミュレーション技術、ナノ材料の紹介が主でした。 微粉砕装置に関しては、日本メーカ―のうちアシザワファインテックから乾式ビーズミルである ”DRYSTAR SDA" のプレゼンが、日本コークス工業(旧三井鉱山)からは "MSC-MILL" や "COMPOSI" のプレゼンが、広島メタル&マシナリーからは "UAM" や "ADV" のプレゼンが、日清エンジニアリングからは横型ジェットミルである ”CFD" のプレゼンがそれぞれありました。 この中で比較的興味深かったのは、0.2mm以下の極小ビーズを使用する目的で、スリット方式ではなく遠心分離方式でビーズを系外に出さないようにした最近の湿式ビーズミルと、粉のショートパスを防ぐ為、粉の出口にじゃま板を設けた横型ジェットミルです。但し、後者はセラミックス材料の粉砕に用いた場合、すぐ摩耗の問題が発生すると思われました。 粉体挙動シミュレーションに関しては、東北大学の加納先生(大学発ベンチャーであるPOWDER SCIENCEも運営)、東大発のベンチャー企業であるプロメテック・ソフトウエアから事例紹介がありました。これらは、私が現役を退いてから一番進歩している分野だと感じました。どちらも、DEMと呼ばれる離散要素法(または個別...