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ラベル(総合技術監理部門二次試験)が付いた投稿を表示しています

総合技術監理部門 学習の流れ

前回の投稿では、使用した教材を主に紹介しましたが、ここでは学習の流れを振り返りたいと思います。  但し、これから受験する人に一番何を伝えたいかと言えば、「自分に合った勉強方法を自分で見つけ、自分自身である程度の自信を持てるまで頑張って下さい」ということです。  その前提で、参考になるかどうかは分かりませんが、私自身の例を書きます。 2月「聴く!技術士総合技術監理部門のツボ」を熟読。   「総合技術監理部門標準テキスト」を用いて、総監で必要なキーワード学習    開始。    学習した内容を自分自身整理する為に、このブログをメモ代わりに使用    した。   「環境管理」を中心に学習。 3月 同じやり方で「情報管理」を中心に学習。 4月 択一問題の過去5年間分の問題を解答練習(正答率約40%)。    受験申込書の提出。    なお、「経歴」は凡そ化学部門の受験の時と同じですが、業務内容のところ    にはリスクマネジメントも行った旨も入れて書き替えた。    また、「業務内容の詳細」は何を選んで書こうか迷いましたが、自分自身が    前面に立って行った管理業務のうちで、なおかつトレードオフ課題の抽出や    リスク評価の観点で書きやすいものを選んで書いた。あまり大きなテーマで    選んでしまうと、具体的な内容が発散してしまい、書きづらくなってしまう    ので、口頭試験を終えた印象としても、このテーマ選択は正解だったと考え    ている。    (なお、受験申込書は第三者の添削を受けていない。) 5月 記述問題の予想と、解答原稿案作成。 6月 択一問題過去問の再整理。    キーワードの再整理。    キーワードに関連してこれまでに教材で調べたこと、あるいはインター    ネットの情報などで補足した事がらのうちで、ぜひ覚えるべきと判断した    内容をパワー    ポイント形式でまとめた。化学部門の時もそうだったが、結局このように    して自分自身で作ったキーワード集が学習の集大成となった。 7月 筆記試験日まで、上記のキーワード集を毎日見て覚えることと、過去問で    間違えた問題を正解するまで何度も解いた。    記述問題を手書きで書く練習も少し行った。 10月 筆記試験合格発...

総合技術監理部門 試験合格

3月6日に合否発表があり、無事合格していたことを確認しました。  ある程度予想していたとは言え、やはりうれしいです。総合技術監理の化学部門全体で言えば合格者3名でした。昨年はゼロでしたが、それまでの年に比べると昨年だけが異常だったのかなと思います。さすがにゼロが続くとまずいので、今年は基準を少し甘くとったかも知れませんが・・・。  化学部門で合格したときと同じように、改めてどういう勉強をしたかについて備忘録としてまとめておきたいと思います。  化学部門の時は、新技術開発センターの講座を受けることを勉強の軸としましたが、総合技術監理部門の試験は、基本市販の教材のみを用いて独習しました。但し、新技術開発センターの講座の中で特に田淵さんの講義は全部門共通の内容であり、テキストも含めて総合技術監理を包含していたので、受講したこと自体、総合技術監理においても役に立ちました。  独習にあたって用いた教材は以下の通りです。 ①「総合技術監理部門標準テキスト」 福田 遵著 日刊工業新聞社 ②「聴く!技術士総合技術監理部門のツボ」 ビジネスマン自立実践会著 学芸出版社 ③「総合技術監理部門 傾向と対策」 CEネットワーク編 鹿島出版会 ④「総合技術監理部門 択一式問題集」 CEネットワーク編 鹿島出版会  あと補足的に次の白書も購入して一通り目を通しました。 「環境白書」 「情報通信白書」  教材はこれだけですが、あとはもちろん文部科学省から出された「総合技術監理部門の技術体系(キーワード}について」が、必ず目を通さなければならない資料であることは間違いありません。  教材のうち、①はとっかかりとして総監に必要なキーワードをざっくり理解するのに役立ちました。②は総合技術監理部門の技術士が持つべき志や、5つの管理同士のトレードオフを勘案し、全体最適化を目指すストーリーの組み立て方やリスク管理を学ぶ上で役立ちました。これらは、二次試験の記述問題を解く上での論理組み立ての元になります。  但し、私が今回受けた二次試験に限って言えば、この本のような論理展開がきちんと出来たとはあまり思えない面もありますし、本に付属のCDは結局聞きませんでした。  教材の③と④はより実践的な内容の本で、内容が詳細かつ具体的です。その代わり、特に②はキーワードがやた...

総監口頭試験

今日(1/20)総監の口頭試験が無事終わりました。 実を言うと、昨日夜の時点で一旦覚えたことが一時的にブラックアウトしてしまい、一体どうなってしまうんだろうと強く危惧しましたが、終わってみれば拍子抜けするぐらいにあっけなく終わりました。 化学部門の口頭試験の時もそうでしたが、やはり最初のプレゼンのパートをきっちり覚えてスラスラと言えれば、その後の質疑応答は何とかこなせることを改めて実感しました。 今回、ガチンコ学園から教えてもらったものや昨年の総監口頭試験で出されたものを中心に100以上の想定質問を用意し試験に臨みましたが、その中で実際に出た問題は2問ほどでした。それ以外は、どちらかと言えば雑談に近く、面接時間も本来は20分間ギリギリ取られるはずが、自分の場合は15分ほどで「もう終わりで結構です」と言われてしまいました。 一番答えに困った問題は、「製造部長の立場で協力企業との関係をどうしたのか、総合技術監理の立場で答えなさい」というものでした。この質問だけは、あまり適確な答えが出来なかったと思います。 一般的に、そもそも口頭試験は落とすのが目的ではなく基本合格させるための試験であり、面接官が答えに納得いかない場合は追加の質問が畳みかけられて、時間がむしろ超過する傾向があると言われています。 自分の場合を改めて振り返ると、終始穏やかな語り掛けであり追加の質問もなかったので、恐らく合格の判定をもらえるものと思います。 思い起こせば、技術士の一次試験を受けようと思い勉強を始めてから最短3年でここまで辿りつけたので、自分としては上出来です。 技術系の試験を受けるのはこれを最後にしようと思いますので、これからはこの資格を可能な限り生かして今後の人生を歩んでいこうと思います。

ガチンコ学園 模擬口頭試験

来年1月19日に行われる、総合技術監理部門口頭試験の模擬試験を受けました。 二次試験の合格が決まってから面接日まで2カ月近く間が空くので、中だるみを防ぐ為に受けといた方が良いかなと考え、ガチンコ学園に申し込みました。 昨年受けた化学部門の口頭試験対策は、「スタンディング」による通信教育と「新技術開発センター」による模擬面接の2本立てで行いましたが、今年はガチンコ学園1本にしました。理由は、費用が一番安かったのと、不合格時返金制度があったからです。半分冗談ですが、資格受験にも経済性管理が必要だと思います。 模擬試験の全体的な印象を書きます。 やはり、第三者の面接を受けると自分の弱点が良くわかるなと言う点です。一つは、「5つの管理」に対する理解がまだまだ甘いこと、もう一つは話が冗長になってしまう傾向があることです。もっと単刀直入にポイントを言わないと相手への印象が悪くなります。 但し、気になった点を敢えて書くとするならば、今回模擬面接して下さった方が求めている総監技術士と言うのは、「5つの管理技術」を正確に暗記理解し、その言わば管理用語を使って意見を言える人ってイメージで、何だか「管理技術」に偏っているなと感じました。もっと、人間のハートの部分も大事だと思うのですが、その人からすると、そういう表現はかなり気に入らない様子でした。 自分自身としては、「思い」とか「熱意」が先ず先にあって、「管理技術」はあくまで道具だと思うのですが、受験対策を生業として主にやって来られた方なので、どうもそういう傾向になってしまうのかなとも思います。 「総監技術士」は建設部門とそれ以外の部門では位置づけが全く異なります。建設部門の場合は、建設コンサルタントとしては業務独占資格なので、取得することで活躍の機会が一気に増加するのに対し、それ以外の部門では名称独占という名誉があるだけで、極端な言い方をするとほとんど何も意味がありません。 じゃあ、なぜこの資格を取ろうとしているのかと言うことになりますが、強いて言えば前の会社で部長職やプロジェクトリーダーとしてやってきたことを、普遍的な価値として再確認すると同時に、その経験なり知恵を残された人生の時間の中で少しでも社会に還元したいとの思いからです。 その意味で、あまり「管理技術」に偏らず人間性全体で「総監技術士」と言う...

総合技術監理部門択一問題の結果

本日、択一問題の解答が公表されました。 結果的に40問中23問正解ということで、正答率は57.5%と60%にわずか届きませんでした。但し、試験終了直後の予想では50%プラスαと考えていたので、思ったよりは良い結果です。 予想段階では、〇(比較的自信あり)、△(二択ぐらいまでいって迷った)、✕(全然自信なし)と3分類していましたが、実際の解答と突き合わせてみると、 〇は、17問中実際に正解だったのは13問 △は、12問中正解だったのは6問 ✕は、11問中正解だったのは4問 ということで、✕の中でたまたま勘が当たった分で救われた感じです。逆に、自信があったと思ってても結構間違えているものです。 総合技術監理部門の配点は、択一問題50点、記述問題50点の合計100点で、合格基準はトータル60点以上です。今回の結果から記述問題自体の得点としては、62.5%以上を取る必要があります。 記述式問題の採点はそんな細かく点数をつけるのではなく、まずざっくりと合格基準の答案かどうか(60%以上かどうか)、ついで加点すべき個所があるかどうかで、恐らくエイやっと70点とか、80点という風につけられるようです。 こればかりは、採点して下さる方がどう判断するかにかかっているので微妙ですね。いずれにしろ、10月の発表までは静かに待ちます。

技術士二次試験(総合技術監理部門)を終えて

7月14日(日)無事に試験を終えました。 場所は昨年の化学部門の時と同じく名古屋工業大学でしたが、建物はかなり奥まったところで昨年とは異なっていました。従って、鶴舞の駅に降りた際にコンビニでおにぎりを買っておいたのが正解でした。 午前中の択一問題は40問を2時間で解く必要がありましたが、計算問題で前提条件を勘違いしてたことに気づき、最初から計算をし直す羽目になったり、あるいは途中でお腹が痛くなってトイレに出たりして、結構時間ギリギリでした。 自分なりの感触ですが、正解の可能性が比較的高い問題が17問、最後2択ぐらいまでいったけど自信のない問題が12問、全く自信のない問題が11問という結果でしたので、確率的に考えると約50点プラスαと言ったレベルです。 勉強し始めの過去問を解いていた段階では約40点レベルだと思っていたので、それよりは少しレベルアップできたのかなと思いたいです。但し、今回は昔の青本(自分自身は見たことがないですが)レベルの言わばサービス問題も2~3あったので、試験の難易度自体、直近に比べて下がった可能性もあります(昨年や一昨年はそういった問題が皆無でした)。 もう一つは、独学で使用していた参考書「総合技術監理部門 傾向と対策」にあった模擬試験の類似問題が幾つかあり、助かりました。 以上ですが、そうは言っても点数が50点だったとしたら後述の記述問題を考えると合格はかなり厳しいです。合格基準は合計で60%以上ですので、択一問題でどこまで60点に近い点が取れたかが一つの分岐点になりそうです。 午後の記述式問題について、昨年のテーマは「働き方改革」、一昨年は「持続可能性(SDGs」でしたので、今年も社会情勢を反映した大きな問題を予想し、自分自身の勘から「大規模災害への備え」、「労働生産性向上」、「コンプライアンス」の3テーマを考えていました。 しかし、今年のテーマは「ヒューマンエラー」でした。全く想定外だったので、30分間は一行も書けずにずっと考え込んでいました。 書き始める為には、仕事の計画段階と実行段階の2つの段階において、自分の経験上具体的なヒューマンエラーの実例をあげる必要がありましたが、当初考えていた仕事の中では、そういった生々しい例をあげることがどうしても出来ませんでした。 そこで、やむを得ず30年以上前の入...

択一式問題について

総合技術監理部門の必須問題には択一式問題があります。 これは基本5択で合計40問が出題されます。択一式でもって出題範囲が広い点では一次試験に似ていますが、経済性、人的資源、安全、環境、情報の管理に関する全ての分野が対象になりますので、覚えなければならないことがはるかに多く大変です。 前述の標準テキストを用いて一通りの学習を終えたので、先ずは一度過去問を解いてみることにしました。 各年度毎の結果を整理してみます。一番右にのせた数字はその年の二次試験合格率です  〇・・・かなり自信をもって正解できた問題の数  △・・・何とか正解あるいはそれに近い結果だったが、自信はなかった問題の数  ✕・・・ほとんど手に負えなかったか、又は大きく勘違いした問題の数 H25年 〇14  △9  ×17  13.1% H26年 〇16  △6  ×18  17.5% H27年 〇17  △8  ×15  20.2% H28年 〇15  △8  ×17  15。0% H29年 〇17  △3  ×20   9.8% H30年 〇15  △1  ×24   6.4% これで見て分かる通り、歯が立たない問題がH29年から増加し、H30年に至っては 6割がそうでした。さらに、問題を解いた印象としてはH28年以前は幾つかのサービス問題が見受けられました。 歯が立たない問題の数は、その年の総合技術監理部門合格率と見事に相関があるのがわかります。因みにH30年に化学部門で総合技術監理を受験した人は19人いましたが、合格者はなんとゼロです。 合格基準は必須問題全体で6割以上の得点と言うことになっており、総合技術監理部門の場合に足切りはないですが、記述問題は更に難しいので必須では7~8割は取らないと厳しそうです。 いずれにしろ、H30年の問題レベルを基準にすると現在の正答率はせいぜい4割程度ですので 、それをこれから3カ月以内に目標8割まで高めていく必要があり、なかなかハードな道のりです。 過去問で間違えた個所の周辺知識を整理し、問題をくり返し解くことで4割を5~6割までもっていくことは何となく出来そうですが、それ以上になると必要な周辺知識の幅が更に広がっていくので、相当な努力が必要そうです。

総監的な課題解決方法

総合技術監理部門の二次試験は非常に難しいと言われています。 総合技術監理部門以外の各部門の合格率は10~20%で、これに合格した強者が受けるのが総合技術監理部門です。それにも関わらず合格率は約10%と低いので、技術士になろうとする人の50~100人に一人しかなれない資格ということになります。 その意味では「技術士の中の技術士」と言えますし、近い将来技術士補が制度としてなくなると言われていますので、その場合総合技術監理部門の技術士こそ真の技術士と言われる時がくるでしょう。 ビジネスマン自立実践会が著者となっている「技術士総合技術監理部門のツボ」という本を読むと、総監部門の技術士となる為の心構えや勉強の仕方が詳しく述べられています。 それを一通り読んでみて、 総監的課題解決のあるべき姿とは何かを自分なりに整理してみました。 その本で書かれているポイントは以下の3つです。但し、私なりに少しアレンジしてあります。 ①公益確保に対する強い意志と熱き心を持つこと ②どんなに厳しい環境に遭遇しても決して心が折れず、周りの人間を幸せに導く  ための冷静な分析力と判断力及び実行力を持つこと。その為に必要なのがリスク  管理です。 ③どんな課題に対しても、5つの管理の観点でトレードオフを考慮した複数の改善  シナリオを提案でき、それらを客観的かつ総合的に比較して最適な案を提示  できること このうちで①は目標設定において、どんな公益向上と結びつくかが意識されているかどうかが大事ですし、もう一つの視点としては解決の方法論として公益に反することが無いかどうかのチェックも必要だと思います。 ①が終わったら③に行きたいと思うのが普通の考えです。何でもそうですが、人間ついつい結論を急ぎたくなりますので、極端な場合A案とB案2つのうちいきなりどちらかを選択して突き進むというケースが、私の経験でも良くありました。 単純で影響範囲の小さな課題でしたらそれでも良い場合が確かにありますが、色々な影響因子が複雑に絡み合った課題の場合は、相当幅広い視点で検討を行う必要があります。 その場合、出来るだけ多くの解決策を提示し、それぞれに関してどんなトレードオフ関係が生じるかの分析が重要になり、それが最終案を決める場合の判断材料になります。 では、②はどういう場...