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2019.11.23 中部本部化学部会 講演会

久しぶりに中部本部化学部会の講演会に参加しました。 池田会長さんから来年の講演会での発表を依頼されていたので、改めて様子を知ることと、丁度翌日に化学物質管理士の試験が東京であったので、名古屋経由で東京まで行く手もありかなと思い行ってきました。 参加人数が十数名と少なく、相変わらずサロンの様な雰囲気の会合でした。 講演会の概要は以下の通りです。 1.「仕事の質」と「能力」・・・池田会長  レジメを見たらやたら数式が並んでいて、何だか難しそうな内容かなと思いましたが、聞いてみるとそれほどではなく、化学工学が専門である池田さんの個性が感じられる講演でした。  仕事の結果としての質は、人の能力とやる気で決まり、更に能力の増加量は、ある期間に獲得した知識(あるいは知恵)の量、意欲、吸収率、忘却した知識の量で決まると言ったあたりが主眼でした。仕事の質と能力といった、なかなか定量化しにくい対象を池田さんなりに一生懸命数式で表そうという努力が読み取れる内容でした。  自分自身としては、単なる量的な知識だけでは仕事の質にはつながらず、経験に基づく知恵が大きな役割を果たすのではと思ったことと、知的向上への意欲って一体何で決まるのかなというのに関心があります。 2.プラント事故防止のための設備管理・・・加藤 透 氏  加藤さんは出光興産で長らく設備管理の仕事に携われ、6年ほど前に退職された方で、金属部門と機械部門両方の技術士資格を持っていらっしゃる方です。  講演内容は石油精製プラントの設備管理に関わるトラブル事例や、予測的設備管理(RCM)の紹介でした。また、最後に司法支援のお話もされました。  石油化学プラントにおいては設備保全が非常に重要で、トラブルで装置が停止すると即経済的な損失につながります。その意味では、加藤さんが紹介されたような内容は、非常に重要な役割を果たしていると思います。  

2019.6.30 東レ技術士会懇親会

技術士試験の受験仲間である近藤さんの紹介で、標記懇親会に参加させて頂き人脈を広げさせてもらいました。 一つの会社のしかも中部地区だけで、現役の方も何人か含めこういったグループが出来るのは羨ましいです。お会いした方々の印象を備忘録的に記しておきたいと思います。 中村さん(名古屋大学名誉教授)・・・化学工学の粉体系単位操作に係る大御所の先生で、東レさんとはどういうご縁で知り合われたかわかりませんが、前回からこの会に参加されておられるようです。大御所の先生なのに、偉ぶったところは全くなく非常にソフトなお人柄な点が印象的でした。大学の先輩でもありますし、同じ粉体系の方なので今後何か困ったことが出てきたら相談にのって頂こうかなと思います。 井上さん(独立コンサルタント?)・・・東レの大先輩の方で、後述の竹崎さんの元上司とことです。エンプラの合成がご専門のようで、歴史に遡ってものすごく情熱的に語られていたお姿が印象的でした。人に話をするには、哲学をもって学問や産業の歴史も踏まえて話すべきだと仰っており、確かに技術的な内容を表面的に話すだけだと人に感銘を与えられないなと思います。それと関連しますが、Liberal arts(教養)が非常に大事だと仰っていました。 常峯さん(東レ現役)・・・すぐ横に座っておられたので、色々と雑談をさせて頂きました。50代後半とのことで、60才以降どうしようか色々と考えておられる点、自分自身も同年代のころ悩んだ部分があるので共感を覚えました。 上柳さん(東レ現役)・・・中部本部化学部会の会に参加した際に一度お会いしており、現在化学部会幹事をやっておられるので、これからもお会いする機会が多いと思います。 西脇さん(東レ現役)・・・左隣に座って頂いていたのですが、あまりお話する機会はありませんでした。但し、竹崎さん同様30代あるいは40才前後とおぼしきお若い方で、会社の中でこういう方々が技術士として活躍されると、会社自体にとっても得る部分が大きいと思いました。 竹崎さん(東レ現役)・・・今回の幹事をやって頂いた方で、お若いにも関わらず非常に向上心を持っておられ、安全コンサルタントの資格を取られていたり、また近々東京農工大で社会人ドクターの資格を得る為勉強を始めると仰っていました。すごいバイタリティーだなと思います。更に、コンサ...

2019.6.29 長野県支部大会、講演会

標記支部年次大会と東北大学名誉教授の帯刀益夫先生の講演会に参加しました。 講演の演題は「遺伝子とは何か、私がつくる遺伝子アート」という内容で、既に現役を引退されている中で創作されているアートについて、興味深いお話でした。 前半は遺伝子とは何かと言う基礎的な解説があり、その後遺伝子の塩基配列を色に置き換えて色彩パターンを作られ、一種の絵画として視覚的に表現される様子を幾つか紹介されていました。 塩基配列そのものは単なる文字情報の羅列でしか見えないので、それを色彩情報に置き換えることでより身近なものとなり、なおかつ新しい芸術の創造につながるのではないかとのお考えが良く理解できました。 個人的には、パターンが長方形の格子をパターンで埋めていく方法が主体だったので、例えば極座標系あるいは何らかのらせん図形を基にしたパターンで穴埋めできたら、もう少し何かが変わるのではと思いました。 絵画的に表現される以外に、音としてあるいは音楽として表現されようとする試みもなかなか面白かったです。塩基配列のリズム性からすると、こちらの方が相性が良いかも知れません。 科学の世界で非常に高いレベルに到達された方が、心機一転芸術の世界に興味を持たれている姿は、ある面浮世離れされている部分はありますが、素敵だなと思いました。

2019.6.1 中部本部夏季講演会

昨年2018年の世相を表す漢字が「災」だったように、近年自然災害の頻度が顕著に高まっていることから、技術士としても大いに関心を持つべきとの思いで、その内容が含まれていた表記講演会に参加しました。 話題が土木建築系の技術士にとって身近な面があったせいか、参加者が約100名と多く非常に盛況でした。また講師自身二人とも技術士会内部の人ではないので、ある意味技術士を叱咤激励しつつ自由闊達な話が聞け、大変参考になりました。 1.「持続可能性の時代に」・・・中日新聞 飯尾 歩 氏 ここ何十年の社会の動きをマスコミの立場からずっと見てて、地球温暖化の問題にしろ、廃プラスチックスの問題にしろ、農業の問題にしろ、ずっと以前から提起されているのに実はほとんど前進していないですよ、と言うのが飯尾さんの現場的な肌感覚から見た結論です。 最近SDGsがブームになっていますが、書かれていることは至極当たり前のことです。それをブームだからのような感覚で表面的に考えたらダメで、もっと本質的にどうなってきてどうすべきだということを考えなければいけないと示唆されました。 例えば、レジ袋の問題やマイクロプラスチックの問題にしろ、何十年も前から提起されていますが、少なくとも日本では本質的な面で全然改善されておらず、環境先進国だなんて言えたのはもうはるか昔で、今は決してそんなことを言えない状況だといったことを言われていました。 本当のところはどうか、自分自身でも調べてみないと分かりませんが、確かに変わってないなとは思います。 また、森林の持続可能性や農業の持続可能性についても、結局効率化や大きな資本の論理が優先され、日本自身の持続可能性が怪しくなっているとも言われていました。 社会の効率化と持続可能性の追求は、実は相反する面があることを留意すべきだと思います。 2.「次の震災で日本を終わらせないために本当のことを話してみよう」                                                   ...

2019.5.25 国際活動報告会

技術士の国際活動に興味があったので、標記報告会に参加しました。 全体的な印象としては、技術士会の国際活動は方向性を試行錯誤しており、色々な課題を抱えているなというものでした。 1.国際委員会の活動、国際交流活動報告 日韓技術士交流委員会と海外活動支援委員会が下部組織として存在していますが、 日韓技術士交流委員会などはむしろ国際委員会そのものより歴史が深く、言わば独立した委員会として活動を行っている印象でした。 韓国以外に具体的に交流活動をしている国としては、台湾、中国、ベトナム、シンガポール、オーストラリア、英国などがあり、一部合同で講演会や研究会を開催したりしていますが、とても活発とは言えない報告内容でした。台湾や中国などでは技術士の海外活動支援を行っていましたが最近は下火になり、ベトナムを次のターゲットとして考えているようですが、渡航費用は日本持ちという制約があってなかなか進まないようです。日本が先進的で、日本の技術を指導するという時代ではなくなってきていると思います。 今後日本の技術が国際貢献できる分野があるとすれば、恐らく環境技術、自然災害対応技術、 材料に関するものづくり技術、 高付加価値農業技術などでしょう。しかし、少なくとも後者の2つは、将来においても日本の競争力(国内生産ベースの輸出競争力)を維持する上で虎の子となる技術なので、安易に技術を移転する支援を行わない方が良い可能性もあります。 そういったことも含めて、国際委員会の活動の方向性をもう少し明確にしていった方が良いと感じました。 なお、自分自身興味がある台湾に関しては台湾貿易センターというところが窓口になっているようです。ここは、日本でいうとJETOROにあたる組織で、見本市の開催や台湾企業の貿易支援が主な業務ですが、HiRecruit海外人材登録サービスと言う人材マッチングサービスも行っています。 中国関連では、技術士になってから日中交流センターという組織からやたら案内が来るようになりましたが、ここは日本技術士会の内部組織ではなく、あくまで会員による自主活動組織であって、国際委員会としては活動内容には関知しないことを初めて知りました。他の参加者も誤解していましたが、少し紛らわしい活動です。 2.海外活動支援委員会 ここは、技術士が海外活動を行う上で必要な各種...

2019.5.23 化学部会講演会 及び説明会

元の会社の先輩技術士である高井さんから紹介をされた、化学部会理事の福井さんにお会いする目的も兼ねて標記講演会に参加しました。参加者は30名以上と、中部本部の同様の会合に比べるとさすがに盛況でしたし、雰囲気もややかしこまった感じでした。 1.機能性材料としてのブロック共重合体・・・日本化薬 白井技術士 白井さんは化学部会の若手の会幹事もやられている若い方です。今回ご自身の仕事に関わる標記内容の講演をされ、日本化薬の歴史と事業分野の紹介及び、ポリマーアロイの話をされました。 日本化薬は工業用ダイナマイトを日本で初めて工業化した会社ですが、軍事用には関わっていないと強調されてのが印象的でした。面白かったのは、その派生としてエアーバッグ用火薬で新しい事業部が出来ているとのことや、原料であるニトログリセリンが医薬分野の柱の一つになっているとのことです。 ポリマーアロイで興味があったのは、共重合体の場合、単なるポリマーブレンドとは異なってミクロ層分離によってナノ構造を形成するとの話でした。また、最近は自己組織化を利用してナノ構造を制御し、機能材料を生み出すことが色々試みられているようです。 2.撹拌槽における諸現象の可視化と定量化・・・横浜国立大学 上ノ山教授 内容としては、まさに化学工学の講義といった感じで、昔懐かしい「連続の式」や「Navier-Stokes」の式を用い、 撹拌槽内部の流動を数値解析するモデルの紹介でした。 スラリー系の解析例では、粘度が高い高濃度スラリーと粘度が低い低粘度スラリーの混合過程のシミュレーションを説明して下さいました。 自分自身目新しかったのは、電気抵抗法を始めとするトモグラフィーによって撹拌槽内の流動状態を可視化する試みです。これがどの程度実用的かは正直良くわからないですが、スラリー混合における粒子挙動解析に利用できたら面白いかも知れないです。 講演に引き続いて化学部会の紹介がありました。 化学部会の正会員数は全国で453名です。 続いて行われた新合格者の歓迎会では、福井理事を始め、沢木副部会長、渡辺次期部会長、佐々木幹事、大木幹事などと親しく懇談をさせて頂きました。

2019.5.18 中部本部化学部会 第1回講演会への参加

2019年5月18日に開催された中部本部化学部会主催の第一回講演会に参加しました。 第一印象としては、出席人数が約18名と思ったより小じんまりしてて、非常にアットホームな雰囲気の会だと感じたことです。同日行われた技術士会中部本部主催の新合格者説明会に配られた資料で知りましたが、中部本部所属の化学部門(金属部門を含む)の技術士は69名しかいないので、それでも約3割が出席されてたことになります。 因みに、全部門の合計は1229名だそうです。 講演会については2件の発表がありました。 1.自動車部品における表面処理技術・・・岡田恭明氏 中部本部の化学部会は 名前は化学部会になっていますが、活動は金属部会と合同で行っていて、岡田さんは金属部門の技術士の方です。トヨタ系列の金属部品表面処理に関わっていらして、金属材料に対する表面処理の基礎から応用に至る幅広い分野の技術紹介をされていました。 表面処理の主な目的としては、機械部品の摩擦低減と多様な環境下での防食を挙げられており、更にそれらを環境負荷が出来るだけ小さい方法で行うことが現在及び将来の課題だと話されていました。 2. 材料技術者の品質管理(SQC)の実践・・・鶴田忠志氏(デンソー) 鶴田さんは、化学部門、経営工学部門、応用理学部門、総合技術監理部門の4部門の技術士資格を持っておられる方です。 今回品質管理における統計的手法に関して、実務的に役立ちそうなお話をされていました。QC工程図の実務的な利用方法や、データ検定の仕方などについてなかなか興味深い話が多かったです。特性要因図なども非常に体系的かつ緻密なものを作られ、QCサークルのようにボトムアップ式で活用しようというより、もっと管理的な問題解決手段として積極的に活用しようとされている姿が見え、納得が得られました。

2019.4.13 長野県支部主催講演会

技術士合格者歓迎会を兼ねた、長野県支部主催の講演会(CPD研修会)に参加しました。 初めにびっくりしたのは、最初の講師が現在の技術士会会長の高木茂知氏だったことです。つい先日届いた「技術士登録証」の名前が高木会長名だったので、そのご本人に身近にお会い出来て光栄でした。 申し訳ないですが、なぜこんな一地方の県の支部にと思ったら、信州大学ご卒業で奥さんも塩尻出身の方なので随分長野県とご縁があるとのことでした。 但し、今年6月で任期が切れて別の方に代わられるとのことなので少し残念です。 高木会長のお話はご自身の経歴の内容が半分以上でしたが、後半は技術士会が現在抱えている問題と将来の方向性について結構突っ込んだお話をされていました。 印象に残ったことを簡単にまとめます。 現在技術士の登録者数は9万人弱いますが、技術士会の正会員数は約1万5千人です。 実は技術士は一旦登録されると、廃業届もないし死去されてもわからないそうです。その主原因は更新制じゃないことにあるとみており、それもあって諸外国と同様更新制に舵を切ろうとしている狙いが良くわかりました。人数の差の原因としては、無くなられた方及び、技術士としての登録はしても技術士会に入るのは最初からしない、あるいは途中からやめてしまう人も結構いるものと予想されます。 技術士の今後の方向性として、国際化への対応や資質向上責務の検証化、社会的地位の向上などがありますが、社会的地位の更なる向上に関しては会長ご自身の意向として産業界に積極的に働きかけていくと言われていました。 技術士になったばかりの身ではありますが、これについて私自身の考えを少しまとめてみたいと思います。 先ず、技術士と言う資格が産業界にとって本当に必要なのかどうかと言うことを先ずは謙虚に考えてみる必要があると思います。土木建築系を除けば、現状はそれを取れば数ある資格の中では多少高い報奨金が出るレベルの位置づけに過ぎません。技術系の資格で言えば、弁理士と比べ専門性は評価されていないと思います。極端に言ってしまうと、単なる自己啓発の道具に過ぎず、その資格が世の中に無くても多くの産業界としては困らないというのが実態です。 ではなぜ困っていないかと言うと2つの側面があります。一つはそもそもあまり意義を認めていないこと。もう一つは意義を認めたと...

2019.3.30 化学部会 会合

先日、化学部会若手の会主催の「一次試験、二次試験合格者歓迎会に参加してきました。 「若手の会」とは言っても45才以下が対象なので、世間一般的には決して若手ではありませんが、技術士としては十分の若さですし、20代の人も多く参加していたので活気が感じられました。 内容としては、主として一次試験に合格した人を対象にした二次試験における注意点の説明や、二次試験合格者の体験報告でした。市販のセミナー等へ参加しないで独学で勉強しようと志す人にとっては、多くの先輩たちと知り合えるので良い機会だと思います。 自分自身としては、最後の口頭試験でメインの試験官だった方がこの会の初代会長という立場で来られていたので少しびっくりしました。因みに私の時にセラミックス及び無機材料で合格したのは全国で4人でしたが、そのうちの一人の方もわざわざ関西地区から来られており、その方も同じ試験官だったとのことです。 会長の佐藤さんは非常に気配りが出来る優秀な方で、今回「技術者倫理」の研修においてセブンステップガイドと言う意思決定方法の紹介をして頂き、参考になりました。 これは元々イリノイ大学のマイケル・デイビスと言う教授が発案したもので、それを金沢工業大学で更に改良した方法です。 技術者倫理上の課題に関して発案した種々のアイデアを検証する際に、七つのステップを踏んで検証し、全てのステップをクリアーした案を最終候補として絞り込むのが特徴です。 今回初めて知ったので、なかなか興味深かったです。

ホームページ作成ツール

技術士会主催の開業支援シンポジウムの中で、やっぱりホームページは 作るべきだとの話を頂いたので、改めて検討してみました。 以前の会社に勤めていたころ、海外に小さな現地法人を設立した際にdegjitalstageという会社の「BiND5」を使って作ったことがあるので、基本はそれをベースに考えようと思っていました。 実はアップグレード版の「BiND 9」を購入し一旦作ってあったのですが、昨年の段階で該社のビジネスモデルが変わり、ホームページ作成ソフトの単独販売は終了となり、代わりにWeb上で作成したものを該社のサーバ上で公開する「BiNDup」への契約が必要になりました。 この契約のプランには1年間無料で2年目からは毎月480円かかるエントリーコースがありますが、メーカーサイドで加入を強く推奨するのは、月々2980円かかる基本コースです。 自分の場合既にデザインが終わっていましたが、いきなり基本コースを契約するのはどうかなと思い、先ずはエントリーコースで様子を見てみようと思いました。 そして作成したホームページを読み込もうとしましたが出来ません。そこで、メールでサポートデスクに問い合わせをしましたが、5日ぐらい経ってやっと返事がありエントリーコースだとそういうサービスは出来ないので、基本コース以上の契約に変更してくださいとのことでした。 メーカーサイドの意のままになるのは嫌なので、エントリーコースのままホームページを再度作り直すことにしました。 と同時に、他に同様のサービスがないかどうかを調べてみることにしました。 調べてみたのは、Ameba Ownd、Jimdo、WiXです。このうちJimdoはドイツの会社であり、WiXはイスラエルの会社のサービスです。 結論的に言えば、ネットでの評判通りWiXが素晴らしいと実感しました。  Ameba Owndは、シンプル過ぎてデザインの拡張性に乏しく、ホームページ作成ツールとしては他に比べ正直かなり劣ります。Jimdoは、AIを活用した自動作成ツールがあったりしてWiXと似ている部分がありますが、洗練性や自由度は相当劣ります。 WiXの素晴らしさは以下の点です。 ・無料サービスであっても作成機能はフル活用でき、直感的に操作ができます。 ・上とも関連しますが、編集作業が全て同...

SPIN法について

技術士会のセミナーで紹介のあった、営業時のコミニュケーション能力を高める為のSPIN法について少し調べてみました。 これは英国の行動心理学者であるニール・ラッカム氏が発案した方法で、以下の4つの質問を段階的に行って話を進めることがポイントです。 1.相手の状況を聞く質問(Situation) 2.相手の問題点を聞く質問 (Problem) 3.問題点が生み出す悪い結果を示唆する質問(Implication) 4.解決する為の方法を相手にイメージしてもらう為の質問(Need payoff) この方法のポイントは、基本相手に話してもらい聞き役に徹することで相手の信頼を得ることですし、更に解決策を相手にイメージしてもらう中で自然な流れでこちらの商品やサービスを紹介できることにあるようです。 相手のペースに合わせていると見せかけて色々質問しながら、実は自分の思いをこっそり質問の中身に忍び込ませて、さも相手が自分で決めたように思わせる高等戦術のようですね。 これだけだと具体的なイメージがわきにくいですが、(株)ビジネスバンクグループと言う会社のWEBサイト(https://web.all-in.xyz/upgrade/sales-innovation-spin/)に具体的な会話例が書かれています。 自分自身の感想で言うと、「こんなにはうまく行かないな」というのが正直なところです。下手な意図は相手に見透かされてしまい、かえって悪い印象を与えかねないので十分に注意して会話を進める必要があると思います。 但し、相手に信頼してもらう為には聞き上手が大事だということは真理です。 営業の技術に関しては、(株)セールスカレッジというのを運営されている森田光一さんのプレゼン資料(https://www.slideshare.net/KouichiMorita/ss-52827338)がすごく参考になると思いますし、その中でSPIN法にも触れられています。 また営業においては準備がすごく大事だということが書かれており、SPIN法よりむしろ共感を覚えます。  

技術士活用促進・開業支援シンポジウム(第4回)

技術士会にはまだ入会していませんが、技術士会中部本部にて標記シンポジウムが開催されたので出席してきました。 1.日時 2019年1月27日(日) 13:10~16:50 2・場所 ウィル愛知(愛知県女性総合センター)セミナールーム6 3.出席者 50名以上となかなか盛況でした。 内容的には、以下の4つの講演です。 (1)何を求めて事業家を目指したか?    ~独立までのプロセスと独立後のギャップ ~ 中平真一氏 (2)独立開業経験談    ~やりたいこと、できること、求められること~ 金子利明氏 (3)コンサルタント業務展開の必須スキル    ~ライフプラン獲得のためのマーケティングを考えよう~ 日比幸人氏 (4)経営管理~創造から未来の建設業へ~ 松谷孝広氏 先ず、出席者は多かったのですが質問する人が非常に少なく、独立開業のシンポジウムというわりには活気の乏しい会合だったなと言うのが率直な印象です。 それはさておき、話を聞いて印象に残ったポイントを記します。 (1)は70才を超えた機械技術者の方の話で、自信と自慢に満ち溢れた方だったことと、専門的な内容が多すぎたので正直あまり参考にならないなと思いました。ただし、ひたすら現場力が大事だというのは、自分自身技術顧問の仕事を経験してみて、問題点を現場から見つけ出す発見力がすごく大事だと言うことを強く思ったので同感です。 その場合の問題点は、ISOの監査で指摘されるような表面的なものではなく、もっと根源的な問題です。 この点について自分はまだまだ足りないなと思うので、色々な方法でスキルアップをするようにします。 (2)のお話が、今回聞いた中で自分にとって一番身近で参考になりました。顧客をどう見つけ出すかと言う点で、ホームページによるアピールも一つのきっかけになるが、実は税理士さんや公認会計士さんと言った他分野の専門家からの紹介が一番実際の仕事につながるとのことでした。 これについては、(3)の講演の方もホームページからの問い合わせは実際の仕事にはなかなか結び付かず、人のつながりの中で来た仕事が一番多いと言われていました。 しかし、ホームページさえ作ってないとそもそも信用されないので、今の時代必須とのことです。 (2)の方は、独立後5年ほどは技術士の資格なしで...