久しぶりに中部本部化学部会の講演会に参加しました。 池田会長さんから来年の講演会での発表を依頼されていたので、改めて様子を知ることと、丁度翌日に化学物質管理士の試験が東京であったので、名古屋経由で東京まで行く手もありかなと思い行ってきました。 参加人数が十数名と少なく、相変わらずサロンの様な雰囲気の会合でした。 講演会の概要は以下の通りです。 1.「仕事の質」と「能力」・・・池田会長 レジメを見たらやたら数式が並んでいて、何だか難しそうな内容かなと思いましたが、聞いてみるとそれほどではなく、化学工学が専門である池田さんの個性が感じられる講演でした。 仕事の結果としての質は、人の能力とやる気で決まり、更に能力の増加量は、ある期間に獲得した知識(あるいは知恵)の量、意欲、吸収率、忘却した知識の量で決まると言ったあたりが主眼でした。仕事の質と能力といった、なかなか定量化しにくい対象を池田さんなりに一生懸命数式で表そうという努力が読み取れる内容でした。 自分自身としては、単なる量的な知識だけでは仕事の質にはつながらず、経験に基づく知恵が大きな役割を果たすのではと思ったことと、知的向上への意欲って一体何で決まるのかなというのに関心があります。 2.プラント事故防止のための設備管理・・・加藤 透 氏 加藤さんは出光興産で長らく設備管理の仕事に携われ、6年ほど前に退職された方で、金属部門と機械部門両方の技術士資格を持っていらっしゃる方です。 講演内容は石油精製プラントの設備管理に関わるトラブル事例や、予測的設備管理(RCM)の紹介でした。また、最後に司法支援のお話もされました。 石油化学プラントにおいては設備保全が非常に重要で、トラブルで装置が停止すると即経済的な損失につながります。その意味では、加藤さんが紹介されたような内容は、非常に重要な役割を果たしていると思います。