スキップしてメイン コンテンツに移動

事故・災害の未然防止対応

・自主保安

  未然防止活動、定期点検活動
・小集団活動
  ZD(Zero Defect)運動、改善提案活動
・ヒヤリハット
  ハインリッヒの法則 1:29:300
・本質的安全設計
  本質安全化、安全防護、残存リスク情報
・システムの高信頼化
  安全計装システム、非常停止装置、フェールセーフ、
  フォールトアボイダンス、フォールトトレランス、フェールソフト、
  フールプルーフ、インターロック(安全装置・安全機構)、
  安全確認型システム、危険検出型システム、隔離安全、停止安全、
  安全立証、LOPA、安全装置
・安全衛生パトロール
  危険予知、危険予知訓練、始業前点検、作業マニュアル、
  ツールボックスミーティング(TBM)
・ヒューマンファクター
  ヒューマンエラー、不安全状態、不安全行動
・TPM(全員参加の生産保全)
・TQC
・4M分析(Man, Machine, Media, Management)
・4E対策(Engineering, Education,
 Enforcement, Example)
・5S活動(整理,整頓,清掃,清潔,躾)
・サイバーセキュリティ
・自動制御
・AI制御
           『総合技術監理 キーワード集 2019』より抜粋

このうちでLOPAとは、Layer of Protection Analysisのことであり、安全計装に要求される性能を定量的に決定する為の手法です。

カタカナ言葉がいっぱい出てきますが、このうち区別が紛らわしいフェールセーフ、フェールソフト、フォールトアボイダンス、フォールトトレランス、フールプルーフについて少し考えてみました。

フェールは元の英語がfailであり、失敗とか故障の意味です。フォールトは元の英語がfaultであり、過失や欠陥の意味です。前者は結果として起きてしまったことに対し、後者は起きる以前からの問題と言うニュアンスの違いがありそうです。フールプルーフは、foolproofと言うまとまった言葉で、間違えようがないとか、絶対確実なと言う意味があります。

・フェールセーフ(fail-safe)・・・故障時に自動的に安全装置が作動すること。
 具体的には、過昇温防止装置とか、速度リミッターなどにあたります。
・フェールソフト(fail-soft)・・・ システムの一部が故障しても、その部分だけ
 を切り離して、システムの運転を続行できる状態。
 例えば、並列回路や並列プロセスを構築する方法がその一つです。
・フォールトアボイダンス(fault avoidance)・・・故障回避と訳されています。
 その為に、装置やシステムの信頼性を極限まで高める必要があります。
・フォールトトレランス(fault tolerance)・・・故障許容性とか、耐故障性と
 訳されています。
 具体的には、飛行機のエンジンが損傷しても直ぐに墜落しないで相当な距離を
 滑空できるような設計などがそれに当たります。

コメント

このブログの人気の投稿

システム安全工学

・システム安全工学手法   FMEA・・・ボトムアップ型手法   HAZOP   HAZID   フォールトツリー分析(FTA)・・・トップダウン型手法     頂上事象、最小カットセット、コモン事象   イベントツリー分析(ETA)     初期事象、防護機能   What if ・ヒューマンエラー分析(人的過誤分析)   人的過誤確率(HEP)   トライポッド理論   THERP   HEART   行動形成要因(PSF)   MORT   J-HPES   VTA ・システム信頼度解析   信頼度   直列システム   並列システム ・ベイズ統計 ・ベイジアンネットワーク ・人間工学原則の遵守 ・制御システム ・故障モード ・根本原因分析 ・冗長性 ・冗長安全              『総合技術監理 キーワード集 2019』より抜粋 これらのうち、HAZIDとはHazard Identifucation Studyのことです。  What-ifは、評価チームのメンバーそれぞれの気付きにより、「ポンプが故障で停まったら」、「バルブが閉まったら」、「不純物が混入したら」といった異常の引き金事象を想定し、それが発生した際のプロセスへの影響の検討、安全策の妥当性を評価する手法です。 HAZOPが、ガイドワードとプロセスパラメータを組み合わせることによりプロセス異常を想定し、その原因を洗い出すやり方で系統的・網羅的であるのに対し、What-ifの方が簡単な手法です           ・・・高木伸夫氏 セーフティーはーと記事より抜粋 THERP(Technique for Human Error Rate Prediction)では、 一連の仕事を解釈、操作、読み取りなどの単位的タスクに分け、HRA-ETと呼ばれるイベントツリーを作成する。そして、ツリーの各枝に単位的タスクの成功あるいは失敗の確率を与えて、最終的に仕事の成功または失敗の確率を導出する方法です。  ・・・寺田武久氏、井上紘一氏によるヒューマンエラーの評価法に関する記事(計測と制御)より抜粋  上記記事の中で、ヒューマンエラーの原因をやり忘れ、やりそこない、順序間違...

コロナ感染速度試算(4)

前回に引き続き、PCR検査と隔離の問題について検討します。 今回は、ある程度感染が進んでしまった場合に検査件数(能力)を増大させる ことによって隔離を推し進め、感染の収束を図ることが出来るかどうか、もし 可能 だとすれば、どの程度の能力増大が必要かを検討しました。 PCR検査能力について、市中感染率がある値になるまでは現状のままとし、 その後急に増大させるプランで累積感染者数の変化を見てみました。 初めに、累積感染者数で10万人当たり490人、市中感染率で約0.5% まで感染が進んだ段階以降、検査及び隔離能力は大きく増加させた場合の結果 を下図に示します。 これで分かる通り、能力を現状の10倍に増加させてもほとんど効果がありま せん。能力を20倍、30倍と増加させることによって、感染者の拡大を徐々 に抑制でき、40倍まで増加することでやっと収束が可能となります。 市中感染率が1.3%、及び2,7%まで増大してから、それぞれ検査と隔離 能力を増大させた場合の効果を下図に示します。 これらのグラフから、感染収束に必要な検査能力は、市中感染率が1.3%の 場合で100倍、市中感染率が2.7%の場合で200倍と、市中感染が進む ほど、より大きな能力増強が必要になることがわかります。

新型コロナウイルスについて

新型コロナウイルスについてこれまでに検討してきたことをパワーポイント の資料としてまとめてみました。 それを踏まえ、更に最近の状況も含めて感じたことを記します。 1.マスクの着用、手洗いの徹底などで、定量的な程度は不明ですが、他者   との接触削減はあるレベルで実現しつつあると思います。 2.従って、感染拡大指数と言うべき γ の値は、当初の1.1 よりは低下して   いる可能性が高く、外出制限を緩和してもPCR検査と隔離が適切に行わ   れれば、感染の急拡大は抑制できそうです。 3.但し、検査と隔離が不徹底だと、アクティブな市中感染率が上昇し、   ある時点から再び急拡大する危険性が高まります。 4.最近のニュースの中で、北九州と東京について話題に上っていますが、   北九州に関しては攻めの検査を比較的広く行って、無症状者も含めた   あぶり出しをしているので、状況が落ち着いているように感じます。   1日当たりの検査数200件、感染者の1日当たり発見数20人で比較的   落ち着いてきていることから推定すると、現時点における北九州の市中   感染率は0.03~0.05%と推定します。 6.東京に関して言えば、市中感染率が北九州と同じレベルだとしても、   人口が北九州の10倍以上であることを勘案すると、1日の検査数で   2000件以上、発見すべき感染者数200人/日以上を達成していない   とダメなはずです。しかし、東京都のホームページ等を見ると、検査者数   は約1500人とまあまあですが、発見出来ている人数で言えば北九州と   同じ程度なので、個人的には相当やばいと感じて います。 7.小池東京都知事が、少し前に「何とか感染者を20人/日以下に抑えたい」   と話していましたが、それは非常に危険な物言いです。なぜなら、それは   発見する人数を抑えたいと同じ意味だからです。その考えだと、感染拡大   を抑制することは不可能です。 8.小池都知事に限らず、現在の感染者数に対する捉え方がマスコミも含めて   間違っています。検査によって大部分の感染者を見出せるのならそのよう   な捉え方で大丈夫ですが、新型コロナに関しては検査で捉えられるのが   一部分であることで、考え方を転換しないとダメ...