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コロナ感染速度試算(5)

今回は、前回と同様ある程度市中感染が広がってしまった後で、

外出制限等により、アクティブな感染者の接触機会制限を行った場合の効果を
検討してみました。

なお、接触制限の効果をどう反映させるかについて、検討を開始した際に用いた
指数関数の式において、例えば60%接触時間削減の場合、一日当たりの増加率
ε の値を ε の 0.4 乗に置き換えて計算をしました。同様にして、70%接触時間
削減の場合、一日当たりの増加率 ε の値を ε の 0.3 乗に置き換え、80%接触
削減の場合、一日当たりの増加率 ε の値を ε の 0.2 乗に置き換えて計算しま
した。

初めに、市中感染率0.5%で接触機会制限をした場合の図です。





これで分かるとおり、制限を開始すると共にアクティブな累積感染者数が減少し
始めます。但し、60%及び70%の機会制限の場合は一旦減少した後再び増加
する傾向に転じることがわかります。これは、消え切らない残り火が再び
ゆっくりと火が付き始める状況に似ています。

次に、市中感染率が1.3%及び、2.7%まで拡大した後に接触機会制限を
行ったデータを示します。






これらの図からわかるとおり、接触制限の程度が大きいほどアクティブな感染者
の増加は抑制できますが、市中感染率が高くなるほどそのの効果は小さくなり
ます。


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