元々10月13日に行われる予定だった標記試験が11月24日に延び、受験してきました。 化学物質管理士とは、日本技術士会化学部会が設立した「化学物質管理士協会」が実施する民間試験で得られる資格のことで、今年が第1回目の試験です。 内容的には、化学物質の管理に係る幅広い知識や実務能力を判定するもので、化学物質管理士協会としては、将来的にこの仕事を業務独占の形にもっていきたい意図があるようです。 試験を受けた率直な感想を書きます。 受験者は全部で20名しかいませんでした。日本全国からたった20名です。一次募集で人が集まらず、二次募集をかけたことや、台風の影響で試験日を延期する際、協会の方が一人一人の個人携帯電話に電話して連絡されていたことから、ある程度予想はしていましたが、まさかこんなに少ないとは驚きでした。当日欠席者も3~4名いました。 第一回目の試験としては、残念ながら完全に周知不足で失敗だと思います。 試験のやり方が、あまりに技術士試験に似すぎているのではと感じました。確かに独自のノウハウがない中ではある程度踏襲しないと始められないことは理解できますが、化学物質管理を専門的に行えるエキスパートの認定という主旨では、何だか違和感を感じました。もちろん、色んな議論を踏まえた上での内容だったことは、試験を受けた身としても理解できます。 選択問題は20問中15問を選び解答する形でしたが、全く歯が立たない問題が少なくとも1/3はあり、サービス問題的なものも幾つかありました。その意味では、昨年まで行われていた技術士の二次試験に似ています。但し、出題範囲は技術士試験に比べ狭いので私も含めて多くの人が1時間ぐらいで解答を終了してしまいました。2時間の試験時間は長すぎです。自分の成績は、正答率5~6割といったところです。6割で足切りされるので厳しい結果になりそうです。 記述問題は、前半と後半でかなり出題傾向が異なっていました。自分としては後半の問題の方が書きやすかったです。選択問題で足切りなので、自分にとっては意味がないかも知れませんが・・・。