前回の検討では、PCR検査を始めてから人口10万人当たり1日に1人 感染 者 を見出 して隔離を行うと仮定し、累積感染者数を計算しました。 今回、PCR検査の数を増した場合の検討を行いました。 陽性者を発見隔離できる人数を一日当たり2人、3人、4人と増した場合の累積 感染者数の 変化を、前回の1人の場合と合わせて以下の図に示します。 陽性隔離者が1人/日・10 万人の場合、4週間目までに検査、隔離が出来れば 感染の拡大を防げましたが、陽性隔離者が2人/日・10 万人の場合、その期間が 5週間に、陽性隔離者が3人/日・10 万人の場合は6週間に、それぞれ伸び ます。 陽性隔離者が4人/日・10 万人の場合は7週目に発見隔離開始によって一旦 50人 レベルで落ち着きますが、その後暫増します。これからすると、6.5週目 まで に発見、隔離が出来れば、収束させることが出来ると予想されます。 また、1日当たりの陽性隔離者が多いほど、全般に累積感染者の拡大が抑制され る 傾向がわかります。 上記の傾向を別の視点で下図のように整理してみました。代表的に100日目の 累積感染者数を求めています。 この図を見ると、感染症においては早期の検査(感染者の発見)と隔離が重要 だと いくことが改めて良く分かります。